pointモジュールの基本設定
概要
point
モジュールは、user
モジュールと繋ぐことで活用できるモジュールです。
会員ユーザーへの基本的なポイント付与機能に加え、
ポイント利用による減算処理、有効期限設定による失効処理、残高計算などポイント管理に必要な機能が構築できます。
userモジュール:
- ポイント付与、貯めたポイントを活用する仕組みを構築し、顧客へ付加価値を提供
- ポイント会員として集客した顧客情報をプロモーションに活用
Webhook、API機能を利用し、会員向けコンテンツを扱うサイトでポイント運用を付加したサービスが展開できます。
基本機能
point
モジュールの主な機能は以下のとおりです。
ポイント種別
- 通常:プラスポイント(加算)、マイナスポイント(減算)の付与が可能。
- 限定:有効期限があるポイント。マイナスポイント(減算)は付与できません。
- 失効:有効期限が切れたポイント。期限が到達したポイントに対し、1日1回23時59分59秒に「失効レコード」を発行。
※管理者による失効ポイントの登録、編集はできません。
その他機能
-
ポイントの登録と編集 管理者による登録、編集(管理画面より)、APIによる登録、編集。
-
ポイント有効範囲 1レコードあたり、99,999,999(1億-1) ~ -99,999,999(-1億+1)の範囲で付与可能。
-
排他制御 シートの排他制御は有効です(無効設定はできません)。排他制御については、こちらから。
-
メール機能 pointモジュールの動作をトリガーにしたメールノーティスはありません。
-
コンテンツ機能(フロント側ページ) ポイント一覧、ポイント詳細ページが作成できます。
操作権限(ロール)
各権限によるpointモジュールの操作権限は以下になります。 ※マネージャー権限にpointモジュール操作権限はありません。
登録 | 一覧 | 詳細 | 編集 | 削除 | 備考:△(一部可能)における操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
一般 | - | - | - | - | - | |
ユーザー | - | △ | - | △ | - | ・ポイント一覧・詳細コンテンツ作成時 ・「自身」のレコードのみ参照可能 |
管理者 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ポイントの計算ルール
ポイント利用時の計算ルールは以下になります。
- 通常ポイントは確定日時(付与された日時)の早い順を優先して消費
- 限定ポイントを複数保有した場合は、有効期限の早い順を優先して消費
- 通常ポイントと限定ポイントを保有している場合は、限定ポイントを優先して消費
ユーザーのポイント一覧にはポイント付与、利用、失効の履歴の表示が可能。どの保有ポイントが利用されたかは表示されません。
pointモジュールの構築
モジュール導入からWebコンテンツ作成までの大まかな流れは以下になります。
「pointシート」は、対象userモジュールのポイント管理を行うシートと考えてください。
1. シート新規作成
pointシートを作成します。 歯車マーク > シート設定 | モジュール から、pointモジュール「詳細」を選択します。
「新規作成」より、基本情報を設定します。
所有情報 | |
---|---|
所有モジュール | ポイント付与対象のモジュールを設定。 ※所有モジュール:user |
所有シート | ポイント付与するシートを設定。 |
共通設定 | |
---|---|
ポイント名称 | ポイント情報の名称を設定。当該pointシートのシート名になります。 設定例:会員ポイント管理 など ※設定名は管理画面のメニュー名、パンくずとしても使用されます。 |
ステータス設定 | |
---|---|
ステータス(初期値) | 無効 / 有効 ※ステータス値は、後に運用に合わせて設定可能。 |
「登録」でシート作成が完了します。
2. メニュー作成
シート作成後、管理画面におけるサイドバーの表示設定を行います。
メニュー設定
3. アクセス権限(ロール)設定
pointモジュールのシートに対して、アクセス権限(ロール)設定を行います。 「ポイント登録後、管理者による編集は一切許可しない」などの要件の場合はアクセス権限設定で制御します。
⚠ 管理者の登録権限について 管理者の登録権限をOFFにすると、APIによるポイント登録もできなくなります。ロールを変更する場合は十分に注意してください。
4. ステータス設定
運用時、ポイント情報に対する「ステータス」の管理が必要になります。そのステータス名と動作を定義します。
pointシート > 各種設定 | ステータス設定 ※デフォルトは「無効」「有効」ステータスが登録されています。名称は編集可能。
初期値以外に管理上必要なステータス名称(未承認、承認、キャンセルなど)があれば、「新規作成」より追加します。
選択肢名と選択肢の動作について
「選択肢の動作」は、「無効」「有効」の2択です。選択肢名に2つの挙動を定義します。
無効:無効、有効:有効
例えば「未承認」というステータス名を追加した場合、動作として「無効」と扱うか「有効」と扱うかで設定します。
ステータス(失効)について
有効期限切れになるとポイントは「失効」しますが、内部的には「失効レコードを発行」という動きになります。
ステータス(失効)に関わる選択肢の動作は常に「有効」に設定してください。
5. シート編集
ステータスを作成・編集した場合は、シート編集から各ステータスに紐づけるステータスを定義します。
歯車マーク > シート設定 | モジュール > point詳細 > シート一覧の鉛筆アイコンから進みます。
前項4で、ポイント失効時の管理ステータスとして「期限切れ」というステータスを使用する前提で作成した例です。編集画面よりステータスを紐づける設定を行います。
コンテンツ作成
pointモジュールには、ポイント一覧、詳細コンテンツがあります。
公開範囲はいずれも「ユーザー」のみ。
ロール制御でユーザーは「自身」のレコードのみ参照可能なため、他人のポイントはフロント側から参照できません。
会員のマイページにリンクすれば、ログイン後、自身のポイント履歴を参照できます。
ポイントシートを作成すると、全コンテンツのユーザー変数に「ポイント残高変数」が生成されます。 ※ポイント残高はユーザーのログインIDを元に取得。
ポイント残高(point_calc
)の表示範囲
999,999,999(10億-1) ~ -999,999,999(-10億+1)
引数指定例
引数に format
を渡すと、ポイント数をカンマ区切りで表示。
例:[point_xxxxxx_point_calc:format]
限定ポイントで有効期限切れになるポイントがある場合は、失効レコードが発行されると、ポイント残高に反映されます。