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Ver.1.11

Ver.1.11のリリース情報をお知らせします。

パレットCMSに最適化されたテンプレートエンジン・inazuma⚡engine をリリースしました。

同時に、テンプレートエンジンのために設計された独自言語・inazuma⚡code もリリース。JavaScriptライクな構文でありながら、より複雑なデータ加工や定義が可能になります。

inazuma」は「ひらめきが一瞬で形になる」をイメージして命名。
よりパワフルに進化したパレットCMSの新機能をお試しください。

その他、join機能の実装、SEO対策の強化を実施。あわせて機能調整・不具合修正を行いました。

テンプレートエンジン:inazuma⚡engine

inazuma⚡engine:概要

パレットCMSに最適化されたテンプレートエンジン・inazuma engine をリリースしました。

HTMLに加え、CSSやJavaScript、XMLなどのさまざまな形式のコードに対応。より柔軟にページを構成できるようになりました。

テンプレートエンジンとは

HTMLなどの静的なコードに、動的なデータやロジック(条件分岐・繰り返し処理など)を埋め込むためのツールです。


テンプレートに記述されたコードは、サーバー側でコンパイル、レンダリングされ、HTMLとしてブラウザに送信されます。
ブラウザ側で処理を行うJavaScriptベースの手法と比べて、表示速度、SEO、保守性など多くの利点があります。

  • 安全な実行環境 PHPの変数や関数、データベースに一切アクセスできないサンドボックス環境で動作
  • 柔軟な拡張性 PHP側で関数や変数を渡すことで機能を追加できる柔軟性

独自言語:inazuma⚡code

inazuma code:概要

inazuma code は、パレット CMS のテンプレートエンジンのために設計されたドメイン固有言語(DSL: Domain-Specific Language)です。

inazuma template に最適化された構文や機能で、複雑なバックエンド処理をフロントエンド側で組み込むことが可能になります。

大きな特徴は、式ベースの設計 であること。
「式であること」=「すべての構文が値を返す」ため、処理の結果をそのまま別の式に組み込んだり、直接描画に利用できます。

JavaScriptライクでありながら、JavaScriptにはない強みを持った言語です。

join機能の実装

コンテンツ、管理画面におけるjoin機能を実装しました。

joinとは

複数のテーブルの行を条件によって結合すること。結合したテーブルから任意の情報を取得可能になります。


イベント申し込み一覧(entry)で、イベント(item)の開催日で絞り込んだり、主催社(manager)の担当者名で絞り込むなどの検索ができます。

機能追加・調整

既存機能をアップデート。より使いやすく、柔軟に運用できるよう改善しました。

項目設定:直接記述の選択肢項目の削除ロジックを調整

直接記述のチェック、ラジオ、プルダウンの選択肢を削除する際、その文字列が該当シートのデータ上に存在する場合はエラーにするように調整しました。

userモジュール:ユーザーの削除条件の追加

payモジュールで継続決済を行うユーザーを削除する際、決済処理との整合性を担保するため、「全ての継続決済が停止していること」を条件に追加しました。

静的URLの機能拡張

  • 全てのコンテンツタイプでURLパスに変数が利用可能になりました。
    通常ページコンテンツに検索・詳細コンテンツをインクルードして、変数を引き継げるようになりました。

  • URLパスの重複制限を撤廃。一意にできなかった場合は「優先順位」が低い順に判定されます。

  • join機能と変数を組み合わせた静的化が可能になりました。

sendモジュール:一覧・詳細表示の追加

配信一覧の検索に、配信開始日時登録日時を追加。一覧・詳細画面に登録日時を表示し、ソートを有効化しました。予約配信の運用時など利便性がアップします。

項目設定:col_idの入力制限を追加

各col_idに先頭「0」の入力を制限しました。64桁以上の入力制限を明確化しました。

不具合修正

以下の不具合を修正しました。

  • sendモジュール:メール署名の表示不具合
    メール署名の改行が正しく処理されない不具合を修正

  • sendモジュール:BCC送信の不具合
    メールのToにBccが含まれてしまう不具合を修正

  • 項目定義:文字列1行
    文字列1行のサイズ変更する際、変更対象の項目にレコードがない場合、エラーになる問題を修正

  • 項目定義:整数、小数点項目
    整数、小数点項目の検索用選択肢のエラーチェックの処理順を変更し、どのルートであっても不適切に保持できないよう調整

  • CSVのフィールド参照時の不具合
    CSVでフィールドをdata_idで参照した場合、別シート内に同一data_idがあると誤認する不具合を修正

  • 静的URL:ページネーションの不具合
    検索条件(クエリパラメータ)ありの一覧コンテンツにおいて、ページネーションのリンク先(href)が不正な値になっていた件を修正

  • コンテンツ:登録・編集
    登録、編集のコンテンツにおいて、完了画面で利用できるコンテンツ変数で発生した一部想定外の挙動を修正