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inazuma⚡template :概要

テンプレートエンジンとは、HTML などの静的なコードに、動的なデータやロジック(条件分岐・繰り返し処理など)を埋め込むためのツールです。

パレット CMS のテンプレートエンジン・ inazuma template では、HTML に加え、CSS や JavaScript、XML などのさまざまな形式のコードにも対応しており、柔軟にページを構成できます。

テンプレートに記述されたコードは、サーバー側でコンパイルおよび評価(レンダリング)され、最終的に完成した HTML としてブラウザに送信されます。

そのため、ブラウザ側で処理を行う JavaScript ベースの手法と比べて、表示速度、SEO、保守性などの面で多くの利点があります。

inazuma⚡template のメリット

メリット1: SEO 効果の向上

ページのタイトルやディスクリプション、パンくずリスト、構造化データ(JSON-LD)など、検索エンジンが重視する情報をサーバー側で生成できます。

そのため、Google などのクローラが HTML を正しく認識できます。

また、クローラが JavaScript を実行する必要がないため、インデックスの安定性・信頼性が高まり、SEO 効果が向上します。

メリット2: ページ表示速度の向上

ひとつのページに複数の検索結果を表示する様な、複雑な構成の画面を JavaScript で構築すると、必要な情報を取得するために複数回の API 通信が発生します。

しかし、ネットワーク通信は回数が増えるほど処理時間がかかりやすく、結果としてページの表示速度が低下します。

テンプレートエンジンでは、必要なデータをすべてサーバー側で取得・処理し、HTML としてまとめて出力するため、通信回数を削減できます。

その結果、初回表示までの待ち時間が短縮され、ユーザー体験(UX)が向上します。

メリット3: 開発生産性の向上

ヘッダーやフッター、ボタン、レイアウトといった共通要素をコンポーネント(部品)として再利用できるため、同じコードを何度も書く必要がありません。

サイト全体の見た目や構造を統一しやすく、変更があっても修正箇所が少なくて済むため、保守性・拡張性の高い開発が可能です。

メリット4: 高い表現力と柔軟性

テンプレートエンジンには、条件分岐(if)、繰り返し(for)、別コンテンツの埋め込み、フィルターなど多彩な構文が用意されています。

これにより、デザインやページ構成の自由度を損なうことなく、要件に応じた柔軟な画面を構築できます。

メリット5: セキュリティ対策

デフォルトで XSS(クロスサイトスクリプティング)対策が有効になっており、テンプレートに動的なデータを埋め込む際にも自動的に HTML エスケープが行われます。 そのため、悪意あるスクリプトが混入するリスクを最小限に抑え、安全に表示できます。

また、ユーザーには開示したくないが、表示内容の制御に必要な情報(フラグや内部状態など)は、すべてサーバー側で処理が完結するため、ブラウザには送信されません。 そのため、意図しない情報漏洩のリスクを回避できます。